刺激的なお客がいっぱいのニューオータニはおもしろい!2006年7月
饒舌、感涙!
『ホテル西洋』ワインの集い
 私が最近ついつい足を伸ばしてしまう、『ホテル ニューオータニ』内の魅惑のコーヒーショップ『SATSUKI』。こちらでマンウォッチングをすることは近頃のお楽しみのひとつですが、そもそもなぜ『SATSUKI』を気に入ったのかは、『エスクード ロホ』という赤ワインがメニューに置いてあるからと、すでにお伝えしましたね。ここでは、このワインと出会った、それはそれは優雅でゴージャスな『ホテル西洋』のワインの集いについてお話したいと思います。
 今年2月、『ホテル西洋』内にあるフレンチレストラン『レペトワ』で、5大シャトーのひとつに数えられるバロン・フィリップ・ド・ロスシルド社が手がけたワインの数々を、定員30名の招待客のみがいただけるという大変贅沢なレセプションに招かれました。しかも、驚くことに、ワインとともにフレンチのフルコースも堪能できて、会費は21,000円。『ホテル西洋』で料理もワインもいただいてこのお値段だなんて、通常ではとても考えられません。本当に良心的で、ワインも料理も素晴らしく、気心の知れた友人とともに、いつもに増して饒舌な夜を過ごしました。
 バロン・フィリップ・ド・ロスシルド社は、伝統的なワイン作りを大切にする一方で、さまざまなワイナリーとのジョイントも行っています。カリフォルニアワインの父と称されるロバート・モンタヴィ社と1979年に共同で生産した『オーパス・ワン』が、カリフォルニアワイン産最良の赤ワインと知られているのは、皆さんもご存知かと思います。この上質なワイン同様、現在は南米チリでもオリジナルのワインを積極的に生産していて、そのプロモーションのために、この日はアジア太平洋地区のトレード・リレーション・マネージャー、アントニー・グルメルさんが会場にお出でになっていました。
 実はお食事の際、グルメルさんに「このレセプションの感想を私のホームページでアップしますね」とお伝えしたものの、その席で彼と一緒に撮影した写真の仕上がりが真っ暗で……。写真が載せられないのを言い訳に、それっきり約束を先延ばしにしていました。グルメルさん、ようやく掲載させていただきます。ごめんなさい!
 さあ、それではここで、この日私たちが酔いしれた絶品の数々を、サーブしていただいた順にご紹介しましょう。
 Sauvignon Blanc BARON PHILIPPE MAIPO CHILE 2005
ソーヴィニョン ブラン バロンフィリップ マイポ チリ

甘海老のタルタル 生姜とリンゴ ライムの香り、そば粉のブリニス


Reserva Chardonnay BARON PHILIPPE MAIPO CHILE 2003
リゼルヴァ シャルドネ バロンフィリップ マイポ チリ

人参のフォンダンとパイナップル、根セロリのピューレ


Reserva Carmenere BARON PHILIPPE MAIPO CHILE 2004
リゼルヴァ カルメネール バロンフィリップ マイポ チリ

フォアグラのソテーとアンディーブ、プラムのコンポート
ハチミツとヴィネガーのスパイス風味シロップ


ESCUDO ROJO 2002
エスクード ロホ

真鯛のポワレ ごぼうソース、竹の子と木の芽添え


ALMAVIVA 2001
アルマヴィーヴァ

ポークのローストとからし菜 蓮根 アルガンオイルの香り


CH.MOUTON ROTHSCHILD 2001
シャトームートンロスシルド

チーズ(バシュランモンドール、シャロプシャーブル)


Sauternes BARONNE MATHILDE 2001
ソーテルヌ バロンヌ マチルド

マンゴシャーベットと甘く煮た柑橘類の皮
ヨーグルトのパンナコッタとシャンパンゼリー

コーヒー


 どうですか? 絶妙な相性のワインと料理が次々とテーブルに運ばれてくる、この贅沢なラインナップ。想像するだけで、クラッとしませんか?(質の悪い自慢ですね。ごめんなさい>.<)私は、6番目にいただいた『シャトームートンロスシルド』には、絶大な信頼と尊敬をもっています。教科書通りかもしれませんが、やはり伝統の味。どうしてこんなにスルスルっとノドを流れていってしまうのかしら!? 最高です。
 そして、チリワインはどれも味のバランスがよくて美味しく、そのなかでも気に入ったのは、やはり『エスクード ロホ』。私は本来はフルーティなワインより、タンニンが強くスパイシーな、しっかりとした味のワインが好きなのですが、これは特別。甘さに深みがあって、この手のワインにありがちな、「あら? これって、葡萄ジュースなの?」という印象を微塵も感じさせない、そんなワインなのです。
普段、気兼ねなく飲めるコストパフォーマンスもポイント高いです♪
『ホテル西洋』の名シェフ広田昭二さんが作って下さった料理は、すべて、それぞれのワインに見事に合っていて、特に『人参のフォンダンとパイナップル、根セロリのピューレ』と『フォアグラのソテーとアンディーブ、プラムのコンポート ハチミツとヴィネガーのスパイス風味シロップ』は、おしゃべりな私がしばし無口になったほど!(*o*) 『人参のフォンダン』とともにいただいた『リゼルヴァ シャルドネ バロンフィリップ マイポ チリ』は白ワインで、ふだんは白ワインをあまり得意としないのだけれど、このコンビネーションには感涙。『フォアグラのソテー』のフォアグラも本当に質が高くて、口のなかがとろけそうでした。
 思い起こせば、私たち夫婦が揃って『ホテル西洋』にお世話になり始めたのは、○▼☆年前。それまで結婚披露宴のシステムを設けていなかったこのホテルで、私たちは披露宴を行いました。それ以来大変よくしていただいていて、このワインの集いの際も、ベストな場所のテーブルを用意して下さったのです。
このあたりの心遣いは、以前このコーナーで述べたフレンチレストラン『S』では絶対に味わえない“スペシャル感”。気持ちよく美味しくそのお店のエネルギーをいただけることが、お客様にとっては極上のご馳走なのですよね。
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